私のプロの経験の中で、期間はまちまちですが、18本のフルートを使いました。2年毎に新しい楽器を使ったことになります。主に銀製を吹いて、他に3本の木管やゴールドも吹いていました。ヘルムート・ハンミッヒもヘインズも、そして日本製のものも吹いていました。そしてムラマツとの運命的な出会いがあったのです。おそらく私のこれからの人生における唯一の楽器だと実感したのです。自分のムラマツ14Kゴールドの、広がる音、蜜のように甘い音色、幅広いダイナミック・レンジ、明瞭なイントネーションに初めて感銘を受けました。またその品質と快適なキーの動きも評価しています。
所沢の工場で楽器の製作工程を見学する機会があったのですが、楽器に対する繊細な配慮と、さらなる発展のための絶え間ない努力を感じ、私の選択が正しかったと確信しました。そして新たにSRモデルも手に入れました。