ロス・アンジェルスの高校を卒業した時に、両親にムラマツ・フルートを買ってもらったのです。その時には、このフルートを吹く意味については全く何も考えてはいませんでした。みんなが色々と楽器を替えたりしていても、私はそのムラマツを手放しませんでした。
そしてある日、14Kゴールドを注文したのです。1989年、オーケストラで東京に行ったとき、工場のアオキさんが私の音を聴いたり、オーケストラの中での私の演奏を聴いたりして、私の音楽を理解し、私に新しいフルートを作ってくれたのです。その出来上がったフルートを吹いてみて、私は突然、その中に私自身を聴いたのです。アオキさんはフルートの中に私の声を入れてくれたのです!
それからずっと、ムラマツは私に自分自身の歌声を聴くことをいつも手助けしてくれるのです。本当にありがとう。